鍼灸で体調を整えられると言われる理由
東洋医学では、身体は「気・血・水」の3つの要素でできていると考えます。
「気」は、生命活動の原動力になるものであり、「気」によって「血(栄養素や血液)」と「水(体液などの水分)」が全身に滞りなく運ばれることで、健康が維持されています。
「気・血・水」はいわば生命を支えるエネルギーです。
その通り道は「経絡」といい、全身に張り巡らされています。
「経絡」とは中国で古くから用いられている言葉で、「経」は海へ流れ込む川、「絡」は運河を意味し、身体の中でエネルギーの「干ばつ」や「洪水」が起こることなく、各ルートを通じてすみずみまで潤っている状態が「健康」ととらえます。
経絡の主要ルートは14あり、それぞれ臓腑の働きとつながっています。
また、14経絡上で、体表に表出しているのがツボ(経穴)で、全身に361穴あります。
ツボには気・血・水の流れ具合や、経絡、臓腑の状態が現れるものです。
ツボを診て健康状態を推察し、ツボの異常を修正すると、健康を取り戻すことができます。
つまりツボは診断点であり、治療点でもあるのです。
私たちの身体は、ちょっとした心身の変化によってもひずみができ、そのひずみが原因となり経絡上でエネルギーの流れが滞ると、不調が引き起こされます。
お灸は熱刺激によって、ツボや経絡にできたひずみを解消し、気・血・水を全身にスムーズに流そうとするものです。
最近の研究では、お灸による熱刺激が皮膚下の状態を変化させるとともに、脳に伝わり、さらに脳から自律神経やホルモン、免疫力や恒常性維持機能(身体のバランスをとる機能)に指令が出て、その働きを活性化させることがわかっています。
たったひとつのお灸、1本の鍼で身体が変化していくのです。
また、生理機能を司る器官を「五臓」(肝・心・脾・肺・腎)といいますが、五臓は気・血・水をエネルギーとし貯蔵する働きがあります。
気・血・水の巡りがスムーズになれば五臓それぞれの働きもよくなり、健康に過ごすことができると考えられます。
女性と子ども専門のちゅーりっぷ鍼灸院では女性鍼灸師が施術しますのでなにか分からないことや聞いてみたいことがありましたらお気軽にご相談ください。
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